世界の農業保護問題 5
後者について、その焦点となるのは・・・
1.輸入アクセス(輸入制度)
2.輸出補助金
3.ガット・ルール
4.国内農業政策
5.交渉方式(AMS問題)
・・・この五点です。
アメリカの第一次提案が内外の農業政策の全廃を目ざす、きわめてドラスティックなものであることは有名ですね。
第二次提案もそうした完全自由化路線を忠実に踏襲・具体化したものとなりました。
つまり、それは
「農業の生産と貿易が、強化され運営上もより効果あるガット・ルールと規律に管理される市場志向の仕組みへと誘導する」
・・・ということを目標としたうえで、これを非関税障壁の関税化(いわゆるタリフケーション、tariffcation)として制度化したところに最大の特徴があります。
つまり、農業に関連したすべての非関税障壁を一挙に関税化することによって、これを完全自由化へのワン・ステップにしようというのです。
他方、これと平行して、国内政策についても、段階的に農業政策を縮小し、最終的に全廃へ持ち込むが、そのためにガットによる農業政策の規制を強化します。
こうした二面作戦からアメリカ案は成り立っているのです。